そんな夜には少し、散歩をしようか。 綺麗になりたいのなら、傘は持っちゃダメだよ。 君の肩を、腕を、足先を濡らして、しとしと落ちていく雨粒。 その中にはきっと、君の頬を伝った雫も混ざってるはずだ。 気が済むまでびしょびしょになったら、 なんにも無かったかのように君の家に帰ればいい。 もし…、もしもだよ。 それでも行くところが無いなら、僕のところへおいで? あったかいココアとおやつを用意して待ってるから。