僕の瞳に映ってた光はきっと
光なんかじゃなかったんだ
僕のただの思い込みだったんだ
だから僕はもう走ったりしない
『それ』を追いかけたりしない
追いかけたって手に届かないんだ
追いついたりしないんだ
僕はやっとわかったんだ
雨の音がする
稲妻がみえる
僕はこれから何処へ行こうか
ときどきここにくることがある ときどきどころか
ときどき下手な詩に時間をかけて削除しにくることがある
大勢の人がやってきてわたしを語れなくしてくれる
大勢の人がわたしより繊細なことばを知っている
まだ語ったことのないことばがある 誰にさえ語ったことのない
まだ見つけたことのないことばがある 真似たことのない
ときどきここにくることがある ときどきどころか
操られるように 水の中で散った塵が光柱に変わっていくのを見る