目に見えるものが全てじゃない
聞こえるものが全てじゃない
そんな世界だけど
君に見せる僕と君に伝える言葉は
間違いなく僕の全て
それでもこの気持ちが
伝わらないなら
僕はそっと君の手を握るよ
「ほら、温もりは嘘つかないでしょ」
私ははじめて転んだ
今まで下を向いて転ばぬように歩いて来たから
私ははじめて転んだ
それは痛くて痛くて涙が出そうだ
私ははじめて転んだ
立ち上がりもせず
ただ地べたに倒れていた
なにもしなければ死んでしまうだろう
死にたくはない
だったら最初にすべき事は分かっている
さぁ
「立ち上がれ」
やさしい刃なんてないよ って、そんなのずっと知ってたよ。
傷つける刃であふれてることも、儚すぎる刃で切なくなることも、みんなみんな知ってたんだ。
なんにもないなんて嘘つきだ。なんでもあるなんて嘘つきだ。
たてとほこばっかりだよ。だからめちゃくちゃで、だからきっと、儚いくらいに美しいんだ。
また雨が降ってきて
悲しくなる前に涙を拭いたら
朝がそこにいた
憂鬱晴らしの空色の足の爪
愛しくなるから
眠ってしまうね