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ひとみ

「だいじょうぶだ」って両手を握ってくれるから、それはもうキラキラしている。「大好きだ」
君は目を細めて笑う。
「クジラのさ、潮吹きに一回ぐらいは乗ってみたいね」手を空までうんと伸ばし、からっ風に髪をさらわれる。
振り返った君の眩しさは、太陽のせいかそれとも君のせいか。
「目に見えるものはやわらかだといいね」

水彩画だった、景色はいつでも。少しずつ色を重ねて、鮮やかになるように。
どんどん色付いていく。

ただ、沈みそうな夜には泣きたいだけ泣こう。
ぽたぽた濡らす涙は、透明だ。
色を薄めていく、ゆらゆらと。
またもう一回、色をつけて、さっきよりもやわらかな色味になる。

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無題

僕ら人間は手が2つ。
1度につかめるものは2つしかない。

でも僕ら人間は欲張りで。
1度に幾つものものをつかもうとするから
結局全て落としてしまう。

だったら僕は好きなものを1つ、大切なものを1つしっかりとつかんでいよう。離さないように。
大丈夫。
ほんとに好きなものが何かを分かっている。
ほんとに大切なものが何かを分かっている。

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だいじょうぶ

大丈夫。頑張れる。
それは頑張るのが辛い証

大丈夫。寂しくない。
それは寂しい証

大丈夫。怖くない。
それは怖い証

大丈夫。って魔法の言葉。
時に、自分に牙をむく。

だってさ、本当に大丈夫な人は
自分に大丈夫だって言わないんだよ?

大丈夫。はSOS。