冷たくて
少し暖かい空気で溶けた
この雪は
失恋した私の心を冷やしてく
寂しいと思わせる真っ白な公園で
ベンチに座って空を見た
まだ振り続けてるこの雪は
私の涙で溶けていった
剥き出しの二の腕へ
ひたりと迫る冷気の中に
例えば走る古傷のところから
溶け出してしまえればいい
仄暗い虚空を見詰めて
そんなことを考えていたら
本当に凍った様な身体が
端から生を放棄して
たった今
貴方が此処へと乗り込んで
あの怒声を響かせて
そうして私を叱ってくれなければ
私、もう一時だって 耐え切れそうにないの
心のなかに涙が流れてゆく
心の奥の何処かへと、
自分の存在意味は分からないけど、
でも、生きる意味はある。確実では無いけど、
ある。
涙だけは流しておこう。
新たな「灯」を見つけるために。