剥き出しの二の腕へ ひたりと迫る冷気の中に 例えば走る古傷のところから 溶け出してしまえればいい 仄暗い虚空を見詰めて そんなことを考えていたら 本当に凍った様な身体が 端から生を放棄して たった今 貴方が此処へと乗り込んで あの怒声を響かせて そうして私を叱ってくれなければ 私、もう一時だって 耐え切れそうにないの