壊れたものを作り直す魔法はないのだろうか
たった一度
たった一度だけかまわないから…
帰り道で君を見かけました
1人で歩いていた時
寒いなぁと思いながら
濃いチョコレートアイスを食べていました
まだ夕方なのに冬は容赦無く暗くなり
左の空は飛行石のような色
右の空は海の底の色
街灯はあんな冷たくて寂しい所に立っていて
夜はきっと寂しいだろうなぁと思いながら
濃いチョコレートアイスを食べていました
そんな時 無防備なセーラー服の横を
イルカのように通り抜けたのは
あの時みたいに自慢の白いマウンテンバイクに載って通り抜けたのは
あの時「そのマウンテンバイクかっこいいね」
って言ったの覚えてるかなぁ
何も変な事を言っていないのに
恥ずかしい気分になったのは
きっと君を好きだったからでしょう
あの時は 、
あわよくば私が君のこと好きだって気づかれればいいのになんて思いながら言ったけれど
というような事を思い出していたら
こんな寒い日に帰り道でアイスを食べている自分が恥ずかしくなりました
チョコがついていたらどうしよう…
食い意地張ってると思われたらどうしよう…
そんな事を考えて悶々としていたけれど
君は私の事を気づきもせずに通り過ぎました
チョコを拭いたウエットティッシュが
冷たかった
握った手がどんなに冷たくても
握り返してくれさえすれば
あなたの温かさを感じられるんだ
お前と過ごした日々が忘れられない
お前が隣からいなくなるなんて思わなかった
まだ気持ちの整理がついていない
でも、お前は新しい道を見つけて自分の足で歩いて行ってるんだろう?
お前がいなくなっても学校に行かなきゃいけない
皆も少しずつ元の生活を思い出してきた
それでもお前と過ごしたあと日々は忘れない
サヨナラじゃないだろ?お互いに強くなる為の一歩だ! さあ、始めようか。俺らの旅を