黒猫を抱いて眠る夜に
見上げた月が眩しすぎたから
僕は眼を閉じるのをやめた
歩こうか 少しなら
明日を下見して来てもいいかい?
消えたい。
空気になりたい。
ため息すら面倒で嫌になる。
誰にも触れられない箱にはいりたい。
外側からも壊れない箱にはいりたい。
いらない子って知ってたよ。
出来ない子って知ってたよ。
じゃあどうしてみんな
ぼくを生かそうとするの。
代わりなんて
星の数ほどいるのに。
どうして。
嫌だなぁ。
本当に。消えたくてたまらない。
ああ
今日が終わって 明日が来るなと
思った頃には 明日になってて
今日と明日の間の刹那に
いったい何を思えるのだろうか
いつなら僕は
心を休められるのだろうか
結局ぼくは
誰のために
何のために
この世界に生きているんだろう。
妹のほうが出来る子なのに。
明るくて周りを楽しませてくれる子なのに。
ぼくは出来ない子で
暗くて周りといても楽しめないこともあるような人間なのに。
どうして生きているんだろう。
何でなんだろう。
恋人に先立たれた、哀しい男の子
おじいさんはこう告げました。
生きている理由なんて、見つかるわけがない。生きているありがたさに気づかない人ばかりだからだ。
君は死ねない理由ができた。だから生き続けねばならない。
その人を想い続けなさい、ある意味では縁で、ある意味では呪いだ、と。
そうして微笑んで
君の中にしかいない、その人を殺すんじゃない。
…と。
大切な時にこそ本音が溢れるなら、僕は思ったよりもダメなやつなのかもしれない。
君の事をどんなに大切にしても、君を待つことさえ出来ないんだ。
守るべきものは、いつの間にか自分になっている。
はる
出会い、わかれ
感動の季節
そしてどこかはかない季節
まるで
さくらが
ちるように
仲がいい子も
みんな
私のこと
わすれているみたい
はるは魔法
ひとから
何か大切なものを
奪っていく
はるは魔法
ひとへ
希望を届ける