好きな人には好きって言えない
好きなんだけど声が出ないの
いつもそばにいてほしいんだけど
いてほしいけど声が出ないの
いつもそばにいるわけじゃないんだよ
苦さも
溶かしたい
うずくまる三秒
手を伸ばしても
ままならない足取り
「笑ってよ」とは横暴だ
途端に冷える頬からは
奪えないものがある
笑みを絶やさぬ人なのだ、いつも
「期待は裏切らないで」
頭を支配したのは、いつも
そんな弱さなのだ
苦さも
溶かしたい
溶かして混ぜて、それを口にした君のしかめっ面拝みたい
君が嫌い
泣けばいいと思ってんだろって言うところとか
子供みたいに自分が正しいと思い込んでるところ
もっと言おうと思えばいくらでも挙げられるけど
小さな恨みが積もり積もって喉に詰まった
将来のこと、全く思い浮かべられない。
10年後とか、5年後とか、言われてもピンとこない。
なりたいものもない。
欲しいものもない。
夢だって、希望だってない。
なんのための人生か。
なんのための仕事か。
明日、世界が終わるなら、
月夜の下で眠ることが
ささやかな望みだ。
あんなに 困った顔をしないで
冗談言い合うみたいに笑ってて
拗ねた私の側にきて
馬鹿にしたように笑って
頬を寄せて写真を撮って
あんまり 困ったように笑わないで
またあなたの温かい手に触れたいの
きみのこと、ぼくはとても大切にしていたんだって
今さらそんなこと云ったってきみには届かないね
きっと蠅にでもたかられたような顔をするのかな
ぼくの好きときみの嫌いが見事に噛み合ったとき
すべては崩れてマイナスに変わってしまったね
なんて、二度と取り返しのつかない一言が
摂氏零度のおやすみを云ったんだね
最近読んだ本に、女性の男性ホルモン分泌量は男性の十分の一(卵巣と副腎から分泌)。性欲はもっぱら男性ホルモンによるもの。よって性欲も男性の十分の一。とあった。なるほどそりゃあバレンタインに男子がそわそわするわけだ。女性の十倍だから。
イベントだし。と、大して好きじゃないけど仲のいい男子にチョコをあげようと考えスーパーに行った。自分の好きな板チョコが、安かった。買った。もちろん自分用じゃないけど。
帰路、ショートカットしようと公園に入ったら幼稚園の年長か小一ぐらいの、男の子がブランコに座って泣いてて、どうしたのってききたい衝動にかられたけど子どもとはいえ好奇心にまかせてたずねるのは失礼。トラウマになったら困る。さりげない感じで隣のブランコに座り。さっき買った板チョコの包みを開け、ぱきっとやって差し出した。男の子は、少しびっくりしたみたいだったけど受け取り、口に入れてずいぶん長い時間もぐもぐやってからのみ込んで、照れくさそうに笑った。つられてわたしも笑った。
二人、しばらく無言でチョコをほおばってブランコをきこきこやってたら男の子のお母さんらしきと妹らしきがきて男の子はいっしょに帰った。
だから明日はチョコは無し。
すきと すてきと 思ったなら
その場で抱きしめておかなきゃ
消えちゃう
辛い時こそ笑顔?
そんなの不自然極まりないね
辛い時こそ
苦虫噛み殺したみたいな顔して
歯を食いしばって
辛さの後にある本当の『笑顔』を
掴みに行くんだろ?
見栄っ張りはかっこ悪いぜ