世界地図の左半分に「き」、右半分には「み」と書いて、壁へ貼り付けた。つまりはそういうことだ。
似たように愛して、
似たように喧嘩して
似たようにキスをして
似たように仲直り
似たようなカップルな僕ら
なんかいい感じに上々じゃない?
本当に欲しいものは
月が綺麗だね、というような
とりとめのない会話だ
健気なあの子との日常は
厭世観蔓延るこの世界を
汚いやり方でひっくり返してでも守りたいものだ
テストも、夢みたいなのよね
持ち込みも、
持ち帰りもできないの。
嬉しくても泣く。悲しくても泣く。
ならば
嬉しい時に目一杯泣くために、
悲しい時は笑い飛ばせ。
零時になって日付が変わったら
もう一度新しい気持ちで
ネクタイを締める
映画のようで
ドラマのようで
ティアラに憧れていた
ランドセルを背負っていた頃から
三十路目前の今に至るまで
素敵な大人の象徴として私を引っ張ってきた
ライトが当たったかのごとく露わになったために
捨てるに捨てられなくなった決意の固さを
くどく感じるほどには自覚している
満足できなくなった
豪華とか高級とかいう言葉では
終わりが見えないこんな欲から解放されたい
寂びた思い出を大切にしまっている
黒髪の後ろ姿に君を見つける
ランタンが作った影に君を見つける
僕達は2人で1つなんだ