帰り道にふと見かけた野良猫が僕の心を救った。
それは雨上がりの虹のように美しかった。
ただそこに居るだけで人を救う彼と、ただ人と居るだけで傷つけてしまう僕。
そんなつもりはなかった。なかったのに、知らないうちに傷つけた。悲しかった。
朝ふと目に入った星占いが、僕の心を沈ませた。
ああ、僕は星占いの最下位みたいなものか。
朝。
何処からともなく息吹きを感じる。
大地に風が吹く。空が今日という明日に目を覚ます。鳥達はまるでそれを知っているかのように、
合唱を始める。
昼。
太陽が地面を照りつけ、
世紀のギャンブラー達はサイコロを廻す。
今日も正に一世一代の
[人生]というギャンブルに命を賭けて。
夕方。
車は道路を絶え間なく動き、
電車は街を通りすぎていく。
今日も何処かで
[好き]や[恋]が生まれてると思うと
ドキドキするし、ワクワクする。
夜。
人は[永遠]となり、
[宇宙]へと変容する。
人は[子供]にもなれ、
[老人]にもなってしまう。
人が[ひと]になれる時間なのかもしれない。
とかなんとか言ってたら、
[朝]になっていた。
さぁ、先ず何を始めようか。