どこかで嗅いだことのある匂いがした
教室の一角
眩しすぎる日光
真っ白な服
柔らかな声の底
あ。思い出した。
あの時あなたの背中から漂った
柔軟剤の匂いだ
会えない時間が募るほど
キミへの想いにリンクして
あの日のアルバムを開く時は
きっと今より好きになってる
どうしてこうもすぐ発熱してしまうのだろう
学校が大好きな私にとっては
辛いって
神様知ってるはずでしょう?
体質と言って一括りにされたくはない
今日に限ってなんなんですか?
神様はいつも意地悪ですね
私のこと嫌いなの?
あの人に『お大事に』って言われたからちょっとは許してあげるけど、、
神様、もしもこの発熱が
あの人のせいだっていうなら
話は別だけどね?
もうちょっと私に
優しくしてくれてもいいんじゃないの?
私は昔、酒屋で
配達のバイトをやっていた事がある。
その中で私が二週に一度位の割合で行く
個人経営のバーがあった。
私は高校生ながらに
そのバーの店主に恋をしていた。
歳は二十代後半位だった。
ある時、私が配達に行くと、彼女は
手作りの おにぎりを私にあげようとした。
最初は私は拒否をしていたが、最後は
遂に貰ってしまった。彼女は私が店を出るときに
[頑張って]と言った。まもなく、私はバイトを辞めてしまったが。
今思うと、あの おにぎりの中には、
米とごま塩と、海苔の味の他に何かそれよりも
大きいものがあったと思ってしまう。
そして、今、私は彼女に言うのである。
[頑張れ]と。
あなたの体温が熱くて 生きてることを感じる 鼓動が熱くて生きてることを感じる だいすきなあなたがここにいる事 この時間が大切で 愛しくて
予報を裏切る青空に
晴れ女だなって笑った君
隣が あの人じゃないから、なんて
とてもじゃないけど言えなくって
日頃の行いが良いからね、なんて
曖昧な笑みで 君の手を握ってみた
人は花
生まれてすぐに芽を出して
死ぬときや落ち込んだときには枯れる花
だからこそ大切に育てていきたいと思える
そんな生き物
男は狼
何事も群れずに一人でやることが多い一匹狼
だからこそ優しくしてくれる女の子にとても弱い
そんな生き物
僕は影
君の息がかかるほど近くにいるのに気づいてもらえず君を前にすると勢いは息を潜めてしまう
取り柄もなければカッコよくもない
スポーツもできなければ才能もない
いいところなんてなにもない
だけどねこの世に完璧な人間なんていないんだよ
どこか悪いところがあったほうが素直になれる
そんな生き物に僕はなりたい