身体中が酸素を求める ただ立つことすら辛く 足はふらつき 今にも諦めてしまいたい私がいた
彼はどんなに辛くても逃げなかった 彼が乗り越えていたから 私も諦めたくなかった
あがり続ける息 力を抜こうとする指先 ここで逃げたら
格好悪いままだ。
好きよ好きよ愛してる
私からの愛を存分に注いであげる
飽きたら捨てましょ
誰も見てないから
ああ次はどの子を
愛してあげようかしら
ああ次はどの子を
捨ててあげようかしら
転んで擦りむいた両膝が
ぴりぴりと信号を鳴らして
限界はまだ限界じゃない
追い詰められながら
そう思った そう信じた
大切なものを忘れた
怒られるのが怖い
ああ向こうから電話を切った
やっぱり怒ってるんだろうな
嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ
どうすればいい?
思考能力はフリーズして空回る
絶叫を必死に堪える
いつもなら諦めた途端に心が凪ぐのに
それすらも無くて苦しくなった
アインシュタインは悪くない
あの理論を悪用した奴らが悪いんだ。
人類はパンドラの匣を開けちまった。
だったら、閉めるのも俺たちだよな。