転んで擦りむいた両膝が ぴりぴりと信号を鳴らして 限界はまだ限界じゃない 追い詰められながら そう思った そう信じた 大切なものを忘れた 怒られるのが怖い ああ向こうから電話を切った やっぱり怒ってるんだろうな 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ どうすればいい? 思考能力はフリーズして空回る 絶叫を必死に堪える いつもなら諦めた途端に心が凪ぐのに それすらも無くて苦しくなった