シンデレラがハッとした時
私は瞬き一つで貴方の隣
いつもより良く見える
貴方の横顔に噛み締める
横並びの幸福
束の間の幸福
僕は君と浜辺にいた。
どうして、いつも!
突然君が叫んだ。泣いていた。
君の瞳には僕が見えた。キョトンとした自分が自分を見ていた。
彼女は黙る。今度は、僕を睨むように
あの…えっと。慎重に声をかけた。
私の話は嫌い?つまらない?聞きたくない?
私はね、君が無理しているのが嫌。私は、読書をしていろんな世界を楽しむ様子が好き。甘いものを美味しそうに食べてる君が好き。
会話が苦手なのに、話そうと努力はすごく嬉しくて、私ももっと君と話したい。
けれど、悲しみ苦しみ声をころして泣かないで。
泣いてない。
違うよ。泣いている。
私は、君が好き。無理に話してるのは見ているのが辛くて、やめて、やめて。見ているこちらが悲しいの。
もし、自惚れだったらごめんなさい。涙が海になるわ。
多分、神様なんていないんだろうな。
だって、それなら人間なんて創り出すはずないじゃん。
無秩序に自然を壊して、
無計画に資源を使って、
無意味に生物を殺して、
無神経に人間をも殺して…
もしも、神様がいたなら、
人類の暴挙を見てどう思うだろう。
地球っていう星の未来はどうなるだろう。
もっと考えようよ。
今一度、いや、何度でも。
日曜日、文化祭があった。
というわけで、今日は振替休日。
ホントなら、素直に喜べるはずなんだけど…
文化祭でのクラスごとの合唱コンクール
まとまってないときもあったけど、
みんなで懸命に頑張ってきた。
でも、最優秀賞が取れなかった。
惜敗なのか、惨敗なのかはわからないけど。
クラスのみんなの前では、いつも通り、ちょっと悔しそうな顔。
でも、あんなに悔しいのは初めてだった。
みんなに見せた顔の何十倍も悔しい。泣きたい。
実際、泣いている人もいた。
家に帰る途中独りになって、独り言のように心情を吐露した。
なんでだよ、みんなで頑張ってきたのに。
そりゃあ、優劣があるのはわかるけど、わかるけど…
現実を受け止めたくない、逃げたい。
それで楽になりてえよ。
悔しい、寂しい、辛い、泣きたい、悲しい。
家に帰って、ベッドに潜り込んで、泣いた。
みんなの前じゃ見せらんないな。
こんなに悔しいのは初めてだよ。
学校で、みんなとどんな顔して会えばいいんだろう
男なんて星の数ほどいるって
誰かが言ってた。
確かにそうかもしれないけれど
でもあなたは一人しかいないの。
あなたしかあなたじゃないから
大勢の中の一人なんかじゃない
たった一つ明るく光ってる
色鮮やかな星
綺麗な空を見た時
流れ星を見た時
すてきな映画を見つけた時
美味しいお店に出会った時
嬉しいとき
かなしいとき
怒ってるとき
いつもまぶたの裏に浮かぶのは
君の顔
君の目
君の鼻
君のくち
君の腕
君の背中
君のにおい
全部全部
誰よりも先に君に伝えたい
窓から見たのは君の足あと
遠いところまで行くんだね
他人事のように眠った
たとえ嘘を暴けても
ひとつも嘘にならないの
笑みをこぼしたって
君は煙のままだから
形がなくて崩れた、
夢だったなんて醒ましてよ