木枯らしが鳴いて
服が重くなった。
空が透き通り、
富士山がよく見えるようになった。
何年も変わらないこの季節が
大好きで、大嫌いだ。
吐く息が自己主張を強めて、
指先が赤くなった。
夜が早くなり、
星がよく見えるようになった。
どこでも変わらないこの季節が
大嫌いで、大好きだ。
瑠璃色の夜空に、一つ咲いた花が
僕は大好きだった。
…なんて
人が世界の中で一番なのです
今は。
もしも何かがやって来て
人以上の何かを持ったとしたならば
世界は必ずその何かが一番になる
そしたらさ
人は檻に入れられてしまうかもしれない
人が食べ物になってしまうかもしれない
人は簡単に殺されてしまうかもしれない
それだけは嫌だ?
でもさ
人という生き物は
人より弱い生き物に
そういうことをしているんだよね。
今日も学校に行ったら、君がいる。
帰る時とか、掃除時間くらいしか会えないけれど
僕は君がこの目にいるだけでいいんだ
それだけで眼福なんだ
「相手を傷付けない為」と、一生懸命言葉を選ぶけど、それは結局「相手に嫌われない為」だった。いつだって自分が1番大切で、自分を正当化したいだけ。
情けない。
誰も救えない自分が。
多分俺は、悪意なく人を傷つける才能の持ち主だ。
だから、だからこそ、
この口から発する言葉に気を付けないといけない。
平安時代には、言霊なんて考え方もあったけど、
言葉の力は本当にすごい。
人を勇気づけられる。人を傷つけられる。
校長、教頭のような言葉の使い方を、したい。
誰かを救えるような。
今の俺には、まだできない。
少しずつでも、気を付けないと。
人を救う言葉を使えないままじゃ、やだから。
何十年かかっても、絶対に。
久しぶりに開いた掲示板
そういえばあんまり顔出してなかったな、なんて
お前なんかいなくてもいいんだよ!っていやいやわかってますよそんなこと
ずっと前から好きでした
付き合ってください
この台詞にはすこし苦い思い出がある
ちゃんと句点は打ったっけ?
それは忘れたけど、たぶん打ってたってダメだったね
久しぶりに聞いた声
そういえばもう忘れかけてたな、なんて
本当は君なんていなくても大丈夫だったんだよ!っていやいや何様ですか、好きになったくせに
ずっと前から見てました。
よければ、隣に。
この台詞は言ったことがないけれど、
意外としっくりくるかもしれないね
わからないけど、私はたぶん一途じゃない
だってあなたのことはもう思い出さない。
君のことは今でも思い出すよ。
君はどうですか?って、思い出あんまないもん、
思い出すわけないよね、
今までだったら絶対言わなかったでしょなんてこと言ってるあの人を見て思った、
変わってくんだってこと。
ちゃんと月日が流れたぶんだけ変わってくんだって。
自分は何も変わっていないように思えるし、毎日は特に変わらない。
何か革命が起きるわけでも 事件が起きるわけでもなく
ただテレビの中の殺人事件も 10代の自殺も 私には遠い世界で起きているようで
遠くて 遠くて
だけどちゃんとたぶん変わってる。
私だって3年前に出会ってたらあのバンドなんて絶対好きになんてならなかったし、ましてや1年前にあの子と友達になるなんて夢にも思わなかったし。
ね、たぶんちゃんと変わってる。大丈夫。
無理に変えようとしなくていい。大丈夫。
と、自分に言い聞かせて、自分で自分を安心させてあげる。
誰も大丈夫って言ってくれないなら自分で言ってあげる。
叫びたい
学校の屋上から。
叫びたい
海に向かって。
叫びたい
格好付けて世界の中心で。
もう少しで覚悟を決めるから
最後まで言わせて。
浅いキスを繰り返し深く沈むフェティシズムで、君を忘れようとしたんだ。
堅い挨拶の向こうで無効になった、時効になった。それくらいならルールも破れる気がしたんだ。
寒いジョークに騙されてあげたんだ。君の髪を最後に一撫でして、さよなら。
息を吹きかけて空に舞った。胡散臭いからランクインしてくれたら、いいのに。
儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。
浅いところで溺れたふりしあって笑い合うのが楽しかった、君をすぐそばに感じたんだ。
軽い挨拶は無効で無香料だった。次号に期待だ。これくらいでも生きてくことにしたんだ。
苦しい洒落に笑ってあげたんだ。君が何故か忘れていったキャミソールと同じ。
赤い布が空に舞った。忘れないから必要ないってことさ、さよなら。
儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。
あなたの腕、あなたの首、あなたの指、あなたの耳。
全部全部に騙されてあげたわけよ、あたしエージェントだから。
君のピアス、君の脚、君の肩、君の耳。
全て全てを騙してあげたわけよ、僕はスパイだから。
儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。
儚くはかとなく始まった世界は、意外にあっけなく終わっていくんだな。
久しく会えないと君は泣くふりして、僕からのキスを待ってたんだろう。
僕も同じだったよ。
ずっと一緒にいようねと あの時言ったのは 絶対に嘘なんかじゃなかったよ
時間が経てば 気持ちが離れてしまうことを 知らなかっただけよ
仕草、言葉、匂い
あなたのすべてが
私を狂わす
毒のある実だと知っていながらも
かじりついた
もうあとへは戻れない
「女は最後になりたがる」なんて嘘だよ
本当はあなたの最初で最後になりたいんだよ
もうあなたの最初にはなれないから
せめて最後だけもらって我慢したいんだよ