ごめんなさい
きっとこの言葉は聞き飽きたでしょう
ならなんて言えばいいの
また貴方は溜め息をついて
ごめんなさい
どうせ心も込もってない言葉だと
違うの分かってるの謝ってるの
ほら貴方は私を睨んで手をあげる
ごめんなさい
今度からはもうしないから
約束するから
だから貴方を殺させてください
戦える者はいなくなって
寝る場所は全て焦げ崩れて
食べれそうな物は尽きて
親も兄も妹もどこに居るか分からなくなって
自分の首を切るナイフもありゃしないから
焼け焦げた布団のはしきれを棒にくくり
白旗として降っている。
毎日頭上を飛び回る飛行機に
汚く弾け飛ぶ血の雨に
それでも止まない火薬の雨に
僕はここだよと旗を降る。
かっこいいとか ださいとか
あいつは嘘をついているだとか
最新流行ランキングとか
そういうもの全て ありとあらゆる
人生 人格の構成要素を
ランク付けしたがる人間どもよ
それがお前の何になる
それはお前の武器になる?
ああやってやろうじゃないか
徹底的に反抗してやる それしかねえじゃねえか
さあ今が謝りどきだぜ 謝んねえか じゃあ もうわかってるな
いくぜ 俺たちの旗を揚げろ
プライドという旗を掲げろ
自分が空になれたらって思う
何も考えなくていい そんな世界へ出発できるように
飛行機でもなんでも 希望を灯して歩ける そういうものになりたい
なんだかなあ
希望も 同情も 励ましも 全部めんどくせえよなあ
こころが沈む夜も
めざめたくない朝も
てを引いてくれる貴方が愛おしい
って伝えられたら
とけてしまいそうで
。