戦える者はいなくなって 寝る場所は全て焦げ崩れて 食べれそうな物は尽きて 親も兄も妹もどこに居るか分からなくなって 自分の首を切るナイフもありゃしないから 焼け焦げた布団のはしきれを棒にくくり 白旗として降っている。 毎日頭上を飛び回る飛行機に 汚く弾け飛ぶ血の雨に それでも止まない火薬の雨に 僕はここだよと旗を降る。