枕許に積まれた本の影だけが残って、
灯りを消したあと
ぽつり、
おやすみ。
対になった写真立て
2人に残った最後の笑顔
見れば見るほどぎこちない
蝶番で繋がれた
最後に残った2人の笑顔
新しい学校。
新しい生活。
周りに知り合いが少ない。
みんなのコミュ力がうらやましい。
自分からやんなきゃってことは解ってるけど、
どうしても難しい。
俺のコミュ力は何処に行ったのだろう。
嵐で飛んで行ったのか。
なんで自分から話しかけれないんだよ
顔もほんとの名前も知らない
ただ共感することしかしない 場所。
けど
とてつもなく愛おしい。
四月になって
桜をみて
思い出すことはいつも2つ。
初恋と1つの嘘。
僕にとって小さな僕の世界だった、
その人は、桜の散るそれよりも速く
僕の心をかけていった。
あなたについた、小さな嘘がいつまでも
心にわだかまりを残し、
小さな声で伝えた
僕の精一杯愛は、
桜の散るそれよりも遅く、
この世界に取り残された。
あなたの声と言葉は、今でも鼓膜を揺らし
あなたの色と表情は、今でも瞳を潤す。
それが、僕の一生分の…
片想いだ。
…なんて