しょっぱいな しょっぱいな 涙の味
これからも変わらないんだろうな
十億年先も変わらない涙の味
好きだった
あなたのやさしさが
好きだった
あなたの笑顔が
好きだった
あなたのかける言葉すべてが
好きだった
あなたのすべてが
消えたくてどうしようもなかった
でも
誰にも言えなかった
言ったら嫌われると思ったから
引かれると思ったから
言わないで
ノートに沢山書いたんだ
『なんで出来ないの』
『出来損ない』
『親に認められる訳ない』
ある日
そのノートは
1番見つかってはいけない人に見つかった
「なんで口で言わないの」
言ったら怒るくせに
「なんで自傷なんてするの」
何もわからないくせに
家には居場所が無くなっていた
両親が離婚した半年後
母は
「この前会ったあのお兄さんと付き合ってるの」
吐き気がした
なんで?
私は混乱した
小学5年生の夏だった
混乱したまま今の私が居る