表示件数
0

No title

偶然を装った完璧なタイミングには
我ながらよくやるなって思ったし
席を立っている間のサプライズには
我ながらお洒落だなって思ったよ
もうやることはないけどね

0

思い想い念い

遠く空にきえていく
思い
想い
念い

きこえてくる

優しく明るく咲く花のような光

漆黒の闇にきえていく
思い
想い
念い

流れてくる涙

心の中の君に届けた僕の思い

0

なんて言われても

『あいつはそんなに性格よくないぞ』
  …そんな時もあるけど、いい人だよ。

『あいつ友達少なくない?』
  …そんなこと、関係ない。

『あいつ、顔もビミョーじゃない?』
  …そうかな?

『あいつに憧れるようなところあるか?』
  たくさんあるじゃん。むしろなんで気づかないの?


他人が何を言おうと、あの人は私の憧れ。
そして、好きな人。

ちょっと口が悪かったり、気持ちがすぐ顔に出るけど、
ふと見せる可愛らしい笑顔や、人を和ませる話し上手なところ。
全部含めて私はあの人が好きなのだ。






『ねぇ、あいつじゃなくて自分じゃだめかな、』

もちろんだめです。
あなたがいろいろと言ったころで、残念ながら私の思いは変わらないので。


 ……だけどちょっとだけ心が揺れたのは内緒。

0

存在

冷蔵庫の奥から飲みかけのサイダーを見つけた

開けてみると、最後の力を振り絞ったかのような空気の抜ける音がした
一口飲んでみたが、案の定ただの水になっていた

サイダーには二酸化炭素が溶けているというが
抜けてしまうならしっかり溶けていないじゃないか。
まるで、世の中に溶け込めない僕のようじゃないか。

そんなことを考えながら、残りの水を一気に飲み干した


喉の奥で、ほんの僅かに、炭酸が弾けるのを感じた

0

忘却

今でもふと思い出します
貴方のこと
愛して憎んで
片時も忘れなかったこと

今でも頭をよぎります
貴方のこと
去って行く後ろ姿に
そっと想いを告げたこと