『あいつはそんなに性格よくないぞ』
…そんな時もあるけど、いい人だよ。
『あいつ友達少なくない?』
…そんなこと、関係ない。
『あいつ、顔もビミョーじゃない?』
…そうかな?
『あいつに憧れるようなところあるか?』
たくさんあるじゃん。むしろなんで気づかないの?
他人が何を言おうと、あの人は私の憧れ。
そして、好きな人。
ちょっと口が悪かったり、気持ちがすぐ顔に出るけど、
ふと見せる可愛らしい笑顔や、人を和ませる話し上手なところ。
全部含めて私はあの人が好きなのだ。
『ねぇ、あいつじゃなくて自分じゃだめかな、』
もちろんだめです。
あなたがいろいろと言ったころで、残念ながら私の思いは変わらないので。
……だけどちょっとだけ心が揺れたのは内緒。