ハタチを過ぎて職を探し求めてるある日の事。
部屋の掃除中に出てきた一つの作文。
ホコリをかぶったソレは小学四年の時に将来の夢を書いたもの。
「ボクのしょうらいの夢は仮面ライダーのようなヒーローになる事です」
履歴書に面接と混雑してた頭の中に突風が走り抜けた。
嘘と誇張と見栄で埋めた履歴書も
全員がロボのようにリピートしてるような面接も
小学四年の僕の言葉のせいで全てバカバカしくなった。
僕のやりたかった事って。僕がしたいものって。
アナタはなぜ弊社を?
仮面ライダーのような大人に成りたいと思えたからです。
うん。キミ不合格。
なつやすみ。
一日目
練習
四日目
君を好きと気付く
六日目
君を目で探すようになった。
十四日目
君に久ぶりに会った。
気ずいて手を振ってくれる。
笑顔がかわいい
十七日目
グランドで走ってる彼を見ながら帰る。
明日はあえるかな?
夏休み
ダルいはずの部活への行き道が楽しくなる
宇宙人がやって来た!
超能力を手に入れた!
課題が勝手に終わってた!
LINEで告白された!
幽霊と談笑できた!
胃袋がブラックホールになった!
…なんてこともある、かもしれない。
何が起こるか誰にもわからない。
だから、未来は楽しみで、面白い。
夏休みで青チャートの宿題をするたび
君に恋をした瞬間を思い出して
ドキドキして数学に集中できない
どんだけ君を想ったって
夏休みだから
君は現れてもくれないし
どんだけ君を想ったって
私に勇気がないから
おしゃべりもできない
ブラックコーヒーで誤魔化した恋心
でももうこの苦味にも勝てないみたい
飲み過ぎて気持ち悪くなっても
まだ私の心の中は甘みで満たされている
どうしようもなく
行き場の無い想いと
青チャートに貼り付いた
未だ取れることのない付箋が
私の心を漂っていた
見上げた空の色はあの日のようにどこまでも青かったけど
僕の青い春はとっくに遠ざかってった
今でも僕はあの日のままだけど
もう君は僕の知らない人なんだ
駅前のいつものベンチ そこには君の姿も影もなかったけどそれでもまだ君を忘れられなくってまだ君を探しているよ
あの日のように当たり前のようにただただ笑いあってた日々が愛しい
あの日のように当たり前のようにケンカして仲直りした日のように
僕はまだあの日を探しているよ
まだ、続きあるんですけど打つの大変なんで好評でしたら投稿します!
僕の儚い夢は白い月に照らされて波に乗ってさらわれるのでした
一体この小路は何度通ったことでしょう
まるで僕の心を映し出すように儚くか細いこの小路
白い月に照らされて無理に光ってるよ
僕の儚い夢は白い光に照らされて波に乗ってさらわれるのでした