ハタチを過ぎて職を探し求めてるある日の事。
部屋の掃除中に出てきた一つの作文。
ホコリをかぶったソレは小学四年の時に将来の夢を書いたもの。
「ボクのしょうらいの夢は仮面ライダーのようなヒーローになる事です」
履歴書に面接と混雑してた頭の中に突風が走り抜けた。
嘘と誇張と見栄で埋めた履歴書も
全員がロボのようにリピートしてるような面接も
小学四年の僕の言葉のせいで全てバカバカしくなった。
僕のやりたかった事って。僕がしたいものって。
アナタはなぜ弊社を?
仮面ライダーのような大人に成りたいと思えたからです。
うん。キミ不合格。