わたしたちの心臓は、夢は、足音は、 自分でないだれかのためだったとして それでもコーヒーは苦いままで きみの頭上にはきっと星がふる なつかしさは痛くて、やさしさも痛くて、 ぼんやり浮かぶ目映さだけが あの日の空に残っている気がする つないだ手の温度なんかよりずっと きみの瞳の奥にある世界が知りたかった さよならが上手くなったふりをして だれかのため が集まった街で息をしたら わたしもいつか本当に きみのためのなにかになれると思っていた