「ねぇ、君は音楽が好きなの?」と僕は聞いて突然だったからか彼女はびっくりしていたがすぐにこう答えた「まぁね。仕事でもあるしね。でも嫌いじゃないよ」その仕事の意味はなんなんだろうか。親なのか自分の意思なのか。流石にそれは聞かずに「ふぅん。」とだけ返しておいた。すると彼女は少し笑みを浮かべてこういった。「君は?運動好き?」と。そういやそんなこと考えもしなかった。迷ってると彼女は笑いながらこういった。「君はモテるからね。女の子はやっぱ運動神経いい男の子好きだよ。」そんなものなのか。そうしてこういった「自分の取り柄の一つが運動ってだけ好きではないかもだけど、嫌いじゃないよ。君と一緒でね。でもまぁ気にいってはいるよ。」彼女はなぜか少し驚いていった。「そうかそうか。なんかもっと男の子って自慢げだから、、ちょっと驚いちゃった!」「そっか。まぁそんなもんだけだからね大してなんも思わないよ」「私は…と彼女が言いかけたその時。キーンコーンカーンコーン。お昼のチャイム騒ぎ出す廊下。昼休みが来てしまった。彼女はちょっと残念そうに「またね」と呟くように保健室を出てってしまった。
彼女はなにを言いかけたんだろう。綺麗な後ろ姿を見つめていると名残惜しい気持ちだけが僕の心に残った
朝、光が解けていく。糸が絡みあい僕の憂鬱はどこに行く。自転車のタイヤに踏まれた草木さえ泣いていたのに薄い涙が綺麗なのに僕は泣くこともできないで唇の先がひきつっている。ただ疲れて疲れて疲れて疲れて眠ってしまいたかったから昨日はそのまま寝てしまった。昨日食べたものが歯の奥にまだ残っているんだ、昨日かいた汗が髪の奥にまだ濡れているんだ、昨日僕を隠すために塗りたくった香りのする油が肌の奥に球になって留まっているんだ。灯りを落とした安らかな眠りはもう僕にはこないのかもしれない。それなのにどうして朝はこんなにきれいで空はこんなにきれいで僕はうつむいて歩くことすらできないで街をたゆたい排気ガスを肺に渦巻いている。君に会いたいよ、耳から歌を流しこんで僕の悲しみをかさ増しして、あふれたものは透明ではなく、もう一回寝たいんだけどそれには僕の身体は汚れすぎていた。苦しい叫び声、喉の奥の小石をフロントガラスに投げて、緑の破片は鋭利だろうか。肌に傷を立てられるか。助けて!って言ってる人に手を差し伸べてなんでこんなに手が短いのって泣き崩れてみんな黒すぎる辛すぎる線に沈んで僕は叫ぶ、叫ぶってどうすればいいんだ?声って何。
届くわけはなかった、裸足でアスファルトを歩くほどの勇気もなかった。続きのことばを、僕らに続きのことばをください。この先が欲しい。ここで終わりじゃないはずなんだ。まだある、まだある、まだある、まだある、深く深くに手を伸ばして戻ってこられなくなったひと、いつか僕が迎えに行ってあげるからそのまま行っていいよ。青い海の底から見あげた光の糸の呼吸が乱れる、痛いほどの切なさに耳を澄ました。今も見ているその風景だ、心臓の脈を削るような美しさを、僕は万年愛していたい。綺麗な涙はもう僕には残っていないのかもしれない、それでも、それでも、それでも、続きが聴こえない
あの人は「スルースキルなんて意味を持たない」「誰にだって身を引けないものがある」と云う
それを批判する気はないけど
貴方は紙織セカイに生きているから
そんなことが言えるんでしょう
なんて冷たく言ってみる
漆黒の闇なんか知らないくせに、って
そう言う私の方が白いのに卑怯ね
正論が投げつけられてるのを分かってても
私にだって譲れないものがある
だからもうそれが「こたえ」なのかも分からない
あの人が言うこと 自分が思うこと
どっちが正しいの?
もう分からないよ
私は何をすればよかった?
大丈夫かなって心配した
あの気持ちは、何処へ行ったの??
紙が重なって書類が吹き飛ばされるように
紙織セカイに私は弄ばれたの?
それとも何?
漆黒ネットが見せた
夢のまた夢が
紙織セカイだったのかしら
もう何をすればいいのか分からない
私は必死に紙を掻き集め
こうして詩を綴る