居場所はどこにあるんだい、って
わかりやすくて答えにくい質問
座学が潰すのは時間と私の心
無気力さえ苛立つが、眠気
それが唯一の現実逃避だ
ランデブーランデブー
0時11分、0時12分、
時間は進み消える
、だけじゃない
いつかの私も
逃避行した
寝ようか
みんな
ドラえもんが引き出しから出てこなかったら
のび太は追い返していただろう
ドラえもんが青くなかったら
のび太は気味悪がっただろう
ドラえもんの好物がどら焼きでなかったら
のび太は友達にはならなかった
四次元ポケットから道具を出さなければ
のび太はドラえもんに頼らなかったし
ひみつ道具がなければ
ジャイアンにも勝てたかもしれない
のび太にドラえもんがいなければ
小学5年生の夏は記憶にすら残らなかっただろう
のび太が大人になったとき
引き出しや四次元ポケットから覗く日常が
非日常的な思い出となってしまうのか
いや
案外六十年後でも軽口を叩き合ってるかもしれない
のび太が生きている限り、あの不思議なロボットが死ぬことはないのだから。