自分の中で定義している愛情はきっととても黒くて後ろめたいモノで、世間ではそれを歪んだモノだと言われてしまうんだろう
よお
久しぶりだな
帰ってきたんじゃないぜ
ずっとここにいたんだものな
お前とはずっと背中合わせ
時に離れてまた会って
でも俺に気づかなかった
お前はクソみたいなやつさ
人と関わるのに嫌気が差して
熱っぽさと頭痛を気のせいにして
出てこない言葉も旋律も
全部今朝からの曇り空のせいにして
悪びれもせず全部すっぽかして
中途半端に放り出して
言わなくてもいいことを言って
言わなきゃいけないことを告げないで
だからこんな言葉だけ残して
僕はしばらく消えることにしよう
ただ傍観するだけの
街中の野次と同化しよう
オータロー「オッス皆さん」
キタ「やあ」
ラモス「おおどうした?」
オータロー「面白い話を聞いたもので」
キタ「どんなの?」
オータロー「最近この街で通り魔が出てるらしいんだよ」
キタ「何だよくある話じゃん」
ラモス「どこの世界に通り魔が日常茶飯事の街があるか」
キタ「でも、ただの通り魔なら面白いなんて言わないよね?」
オータロー「それなんだがな。被害者はみんな斬られたことを覚えていない上に傷一つ残ってないって言うんだ」
ラモス「実に奇妙だな」
キタ「能力者絡みかねえ?」
ラモス「待て。じゃあ何で通り魔の情報が流れてるんだ?」
リータ「目撃者では?」
ラモス「おお、居たのか」
リータ「居ました。残り二人も居ますよ」
キタ「で、その通り魔をどうしたいわけ?」
オータロー「捕まえる。絶対能力者だし、それだったら会ってみたい」
ラモス「興味本位かよ」
オータロー「そうだよ」
キタ「今通り魔についての情報を『可視化』したけど、…あの公園で夜に出ることが多いね」
ラモス「他の場所にも出たのか」
キタ「そっちは別人だね。ニュースにもなってたけど、まあ問題無いだろ」
チャチャ「大問題では?」
キタ「そっちは警察に任せよう。じゃあ今日から行動しようか。二チームに分かれてそいつを探す。第一コミュニティと第二コミュニティに分かれてだ」
ラモス「え、そっちチート二人居るじゃん。ずりーよ、こっちにも分けろ」
キタ「この分け方が一番良いんだよ」
泣きたいくらい愛してるのに
結局
友達のまま
恋愛物語みたいな恋なんて要らない
その人にとっての唯一でいたいだけ
あなたへの想いは
消えて欲しくない
なのに
なんで
こんなに忘れそうなんだろう
もういいのかな