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LOST MEMORIES 435

 かんざし、という言葉に聞き覚えはない。しかし、どう考えてもそのフォルムは所見ではないから。
「かんざしって、何?」
 聞くとチャールズは、いったいどこから来るのかわからない知識を披露してくれる。
「ここの、伝統的な髪飾りですよ。といっても、もう今は使っている人はほとんどいないでしょうけれど。」
 瑛瑠の簡易的なイラストをまじまじと見つめ、平打ちかんざしですねなんて呟く。
「平打ちかんざしって?」
「かんざしと呼ばれるこの髪飾りには、いくつか種類がありまして。そのうちの一つで、こういった形をしたものは平打ちかんざしと呼ばれます。」
「ほかにも違ったかんざしがあるんだね。」
 瑛瑠からしたら、チャールズがなぜかんざしについて知っているのかのほうが疑問であるが、そこは口を閉じておく。

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わからん

始まりがあれば終わりがある。
出会いがあったら別れがある。
産まれたらいつかは死ぬ。
これは自分が聞いたことがある話である。
つまり簡単に言うと俺らの時間は有限なのである、せっかく産まれてきたんだから、面白い人生の方がいいに決まってる、だから俺は新しいことに挑戦しよう。いろんな人と話そう。そしてその話をいろんな人に話そう。全力で人生を楽しもうと思った。

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わたし

五年前わたしは
ひどく傷ついていっぱい泣いた
四年前わたしは
ひとりぼっちで感情がうまく出せなくなった
三年前わたしは
ある友達がすごく大好きだった
二年前わたしは
感情をぶつけて嫌われた
一年前わたしは
嫌いな人ができてしまった
今のわたしは
感情を出すことができるようになった

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いつまでも汚い部屋と
いつまでも笑う写真
当然のように次の日が来て
無駄に眩しい太陽
そこそこの楽しみと幸せを
大事に両手に持つ
承認欲求が足りなくて
虚栄心が腕を引っ張る
だから
簡単に落としてしまった
また拾うか