初め、君は妹のような
そんな君だと思ってた
放たれた言葉の数々は
君と僕をつないでいた
君が僕のことを初めて
父さんと呼んだ日から
君が僕をそう呼ぶから
そういう人間になった
君の言葉に心動かされ
君の冗談に腹を抱えて
君の悲しみにこっそり
涙を流したりもしたな
だからこそ僕の言葉は
君になど届きはしない
そんなことを思ったり
口を噤んでみたりした
勿論この言葉達だって
君に届くとも思わない
でも僕は伝えるんだよ
君への、そう、愛情を
心はずっと震えたまま
君との友愛を確かめて
君は僕の娘なんだ、と
そう君に語りかける。
軽く叩くと、パンパンと何とも覇気のない音がする。もう少し力を入れて叩くと、カンカンと少し高い音がした。もう一度叩いてみようとしたとき。
「うっさいなぁもう!」
そこには、宇宙人なんて呼べる存在はどこにもなかった。明るい茶色の柔らかい髪を持つ男の子。背は、私より随分と低い。そして彼の黒い眼は、吸い込まれそうなくらい深く、澄んでいた。
「君は、宇宙人なの?」
続く
どこにしまったか忘れていた折りたたみ傘を引っ張り出した。
あの日あなたが貸してくれた可愛げのない傘。
本当は嘘ついてた。
いつもちょっとだけ左肩濡れてたの。
同じような放課後の
同じような帰り道
妙な距離が ねじれてこじれて
今にも触れそうな 右手が遠い
教室よりも近くに立って
教室では見られない角度で
今日 質問をしようかと
思い立ったが思いとどまった
とどのつまりは想いがなかった
愛の足りない告白はいらない
自分はその時ベンチに座ってスマホをいじって
いたそのベンチに座った事が運命だったのか
自分は陰と陽の真ん中にいた気がする…一つは
人の事を嘲笑い自分達は何もしない何も目指さ
ないバカな人達。一つは学園祭かな?何かの
出し物をする為に恥じらいながらも頑張って練習
する人達。自分はそこに陰と陽の存在をみた気がする…自分は光の方が好きだな。