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不釣り合いな期待なんていらない

いつも何かを履き違えている。
自分に対する期待値も、
その期待に沿うアプローチも
何もかも履き違えている。
頭の中にあるものを
具現化するための手順を履き違えている。
才能も努力も足りない。
言い訳を考えて
逃げ道を作る事でしか、
小さな努力を誇張して
すごく頑張ったように見せる事でしか、
僕は自分を表現出来ない。
ほんとの僕より大きく見せてるから
最後には辻褄が合わなくなるんだ。
今回だって頑張った"つもり"なんだ。

いや、つもりってなんだよ。
努力が足りないから
結果がついてこないんだろ
そんな事くらい分かってる

分かってるなら毎回同じ所を回ってる僕は
ただの馬鹿だ

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Bad Morning

"Good Morning"って
耳元でささやく君は
いつになったら現れる?
カラッカラの喉
冷たい水が通れば
今日もヘンな味がして
Bad Morning が始まった

写真立ての君に向かって
タマネギのみじん切り
指からケチャップ
目からナミダ流せば
少しは心配してくれる?
包みたくても包みきれない
不恰好オムレツの出来上がり

今日も鏡の中の自分と
にらめっこしてみる
ひどいネグセと
出しすぎたハミガキコ
いつも先に笑って負ける
苦い記憶はうがいで流して
Bad Morning が終わってく

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NO MUSIC NO LIFE 一周年記念番外編 天球、彗星は夜を跨いで ③

丘の上で空を見上げる四つの影。その間では、こんな会話がされていた。
「ねえ、流れ星に名前つけられたらなんてつける?」
笑いながら尋ねる時雨。
「…確か、流れ星って地球の大気と衝突してすぐ燃え尽きちゃうんじゃなかったっけ?」
そうつぶやく美月に結月がこう返す。
「だとしても、名前ぐらい付けてあげるべきだろ。それぐらいしかしてやれないんだし。」
「確かにそうですね!」
と美月が笑顔で返す。
「流れ星って見たときにお願い事すると叶うっていいますよね!」
玲が嬉しそうに言う。
「お願いしたけど、叶わなかった…」
小さくつぶやく時雨。
「流れ星ってさ、真っ暗な空に一瞬光って、夜を切り裂いてるみたいでカッコよくね?」
少し無邪気に結月が言う。
「そうかもしれないですね!」
と言う美月も
「えー?そうかなー?」
と言う時雨も
「素敵なこと言いますね」
と言う玲も
三人を見つめる結月も
笑っていた。

いつの間にか流れ星は降り始め、四人の視界を輝かせた。
それぞれがどんな思いで流れ星を眺めていたか、なんて誰にも知る由もない。


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皆さん!そうです、僕がイカとにゃんこです!初めましての方もお久しぶりの方も
いらっしゃるとは思いますが、一周年企画どうでしょうか!まだまだ続きますけどね。
この曲はfLactor(月影:つきかげ)さんに決めて頂きました!
いつも仲良くしてくださっていて、今回コラボもしていただけてとても嬉しいです!
感想お待ちしております!

イカとにゃんこ

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世にも不思議な人々をリストアップ9

ヤタガラス
自称次元の番人。マリアの双子の弟。……あれ?
能力
一つの自己ルールを指定し、それを破った対象を消し飛ばす。慈悲は無い。
作者のコメント
どちらかというとうちの子です。というか、ガッツリうちの子です。

マリア
ヤタガラスの双子の姉。……ってちょっと待ておい。
能力
慈悲をかける能力。どんな酷い結果もマシなものになる。
作者のコメント
とても平和的だ。

ヌエ
とても不思議な少年。こっちに飛んできた。性格を一言で言い表すと『危機感の無いビビリ』。
能力
自分の結果がより不可解なものになる。自分を含め結果がどうなるかは誰にも分からない。良い方に変わるかもしれないし、悪い方に変わるかもしれない。うっかりすると勝手に発動する。
作者のコメント
実に不可解だ。そしていつの間にやら25人かそこらになってる能力者たちよ。

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水の色

彼女は水泳部。
とくべつ速くはない。
そもそも真面目に泳いでるところを見たことがない。
いつも仰向けに浮いて空をながめてる。
うちの学校の水泳部は厳しいから、ちゃんと練習しない彼女は厄介者。
悪口だって言われてる。
つらくあたられてもいる。
それでも彼女は水泳部をやめない。

「どうして?」

「だって水のなかにいれば泣いててもばれないもの。」

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セグウェイが星い。

腹痛により、定まらぬ視界の中
家に到着できた自分を褒めてあげる。
未来のあなたはこんなとき
セグウェイに乗って帰るのでしょうか。
気温差と心労で体調不良になることもないのでしょうか。

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桜木ノア #17 10月某日

文化祭当日。
2日間の文化祭で、俺たちの発表があるのは1日目だ。(ちなみにクラスでは展示をやっているため、特に仕事はない)
桜木は『自分の体力を温存するため』と言って休憩所からほとんど動かなかった。俺はそれに付き合っていた。付き合っていた、というか、ただ桜木の望む物を買いに行っては帰ってきてを繰り返していたので、パシリと言えなくもない。まぁ、最初から最後までずっと一緒にいたわけではないので、付き合っていた、というよりは、様子を見ていた、と言った方が正しいかもしれない。
桜木が文化祭を楽しめたのかは謎だが、ひとまず部活の発表は無事に成功した。

そして、この文化祭を機に、桜木は行動を開始した。部活のメンバー、担任、家族に自分の現状を打ち明けたのだ。
頑なに隠していた苦しさを打ち明けるのは、桜木にとって簡単なことではなかった。本人が言うには家族に言うのが一番難しかったらしい。
けれど桜木はその試練を乗り越え、自分にとって一番やりやすい環境を手に入れた。

4月から半年ほど綴ってきた桜木ノアの物語も、次でフィナーレだ。