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sacred sacred

空を開く光
小鳥の歌う声
輝いて揺らめく緑色
電信柱の陰で微睡む猫

ひどく神々しい午後

君の睫毛が作る陰の多彩さに見とれている

美しい寝息

世界が終わらなかった朝を何度でも呪うとしても
君の誕生を祝った人々がいたことは確かだ

生命の始まりから繰り返されてきた偉大なる螺旋の名において

祝福を

揺りかごから棺桶の中まで
ありったけの花々で

埋め尽くせ

撒き散らせ

どうか世界で一番幸せになれ

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ただいま

ふらりと帰ってきたことを許して欲しい。

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かかる

貴方ってすごいね
魔法使いみたい

どんなことがあっても
貴方のことを考えるだけで
こえを聴くだけで
ぜんぶとんでいっちゃうの
ぽうっとなってうれしくなっちゃう

貴方って
ほんとにまるで魔法使い

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制服

襟にはさまった桜の花びら
とまってた時が
部屋の片隅に落ちました

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告白

女はいつでも
告白を待ちわびてるの
So l want you to say you love me

外は雨降り 携帯に落ちた
一行のメールに まどろむ心
あなたって どういうつもり
友達のままで 手を振ったよね

なぜ 今 さら 愛 告げるの
もう 戻れ ない 事 知ってるの?
でも 少し 嬉しい 私 此処にいるの

ため息ついて 返事を書けば
乙女心はすぐに よみがえる
遅すぎる カミング・アウトに
切なすぎて 涙さえ出ないのよ

なぜ 失った 後 恋に 気づくの
もう これ 以上 私 狂わさないで
でも 貴方 の事 嫌い とは云えない

なぜ 文字 だけで 心 惹かれるの
もう 貴女 からの 返信 気にしてる
だから まだ サヨ ナラ は云わない

女はいつでも
告白を待ちわびているの
So l want you to say you love me

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あなたが世界中の人を苦しめている

「私たちあなたに何かした?」

「早く消えて欲しい!!」

「あなたのせいでもう疲れた...」

「私の受験どうなるの?!」









僕がみんなを苦しめてしまっている

「子孫を残そうとしているだけなのに...」

「小さいけど人間と同じ生き物だよ」

「生きようとしているだけ」

「ごめんね」

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ー懺悔斉唱ー

酷く叱られた
理由は...
なんだっけな
いつでもその引き出しを開ければごめんなさいが保管してあるから
それを開いて中身を放つだけでいいのだ
ていうかごめんなさいってなんだっけな
引き出しを開けるたび麻痺が加速する
麻痺が重なると色んなものが低下していく
引き出しの開閉は徐々に無意識の落し物を増やす
だけどさ
僕はもう麻痺してるんだから落ちたそれが大事な何かだった記憶はもう無いんだ
ただの落し物 ただのゴミ もはや自分の物ですらないのだから
懺悔斉唱
今日も引き出しからごめんなさいを取り出して大事な何かをこぼしまくる

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答えあわせ

息継ぎをわすれた渡り鳥
青さに溺れて
空の藻屑と消えてった
ビルの隙間を吹き抜けた強い風
羽根が舞うと思い出す
あの日の君の表情に
返すべき言葉は
なんだったのか

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分からない

嘘つきは泥棒のはじまりだよ

だから嘘はついちゃいけないよ

そう言われて育ってきた

少し背が伸びて大人に近づいた頃

テレビの中で発言を撤回する大人を見た

謝罪する大人を見た

嘘をついちゃダメなんだよね?

でも世の中にはたくさんの嘘がある

もう何が何だか分からないや

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禁断の実を頬張った貴方はどこか淋しそうで困ったような顔をしてやさしく微笑んだ。

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はっぴばーすでぃ

はっぴばーすでぃ

それは私の心に火を灯し
私に「笑顔」を教えてくれた君に送ることば

はっぴばーすでぃ

それは私に「もう君は大丈夫」と言い残し
去っていった君に投げるけることば

はっぴばーすでぃ

飛び立って行ったあなたが
今年も笑っていられますように祈ることば

数日遅れのはっぴばーすでぃ

もう届かないと知っていても
今日も私はここで歌うこのことぱ

はっぴばーすでぃ

ちょっとくらい私を思い出してね

はっぴばーすでぃ

私はこんなにも君を忘れられないのだから

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夜の孤独

夜の孤独は真の孤独へ近づかせてくれる
己の闇を深めてくれる。
孤独から孤高。漆黒の黒は純黒の黒へ