わたしと片っぽずつのピアスを
左耳につけた無口なきみが
坂をくだるふたりのりの自転車を
かすかに笑いながら運転するときの
からだから伝わるねつが
たまらなくいとしい
僕は夜を待つ 騒がしい空がむかえてくれるから
僕は昼に眠る 真っ白になる 囚われる
僕は夜を待つ 冷たい空気が包んでくれるから
僕は昼に死ぬ 太陽が見えなくなる
僕は夜を待つ ひとりにしてくれるから
こんな私って馬鹿みたい。
君にそう言ったとき
君はわたしの頬をぶって
泣きながらハグをしてくれた。
私はなんで君がそんなことをしたのか
わからなかった。
でも
君は言った。
“そんなこと言うな!
俺はお前がいなきゃならないと思ったから。
だからそんな事言わないでくれ。
お前は何があっても
繋がなきゃならないものがある。
大丈夫。俺が補償する”
私も泣いた。
君の胸の中で。
君は普通にそんな事を言うのだもの。
ごめんね。
こんな私って馬鹿みたいなんて言っちゃって。
君の胸の中は温かかった。
この世にある何よりも温かかった。
君の涙さえも温かく感じた。
僕は魔法を使えないから
君の傷を治してやれないや
それでもお願い
どうか、僕を独りにしないでよ
おもいっきり笑って幸せでいたい。
ずっと願ってる。
でも今はおもいっきり泣きたい。
毎日学校という場所に通って
授業を受けたり
友達とたくさん笑ったり
悩んだ日々
4月に入学して
これからという時に
未知のウイルスによって
思うような学校生活が
送れなくなった
家でオンライン授業を受ける日々
課題やレッスンに追われて
辛くなる毎日
早くみんなに会いたい
言葉と言う名のナイフで
心を傷つけて。
例えば
こけたときの傷は直るのよ。
でもね。
心につけられた傷はずっと直らない。
この傷の大きさは
小さいも大きいも関係なくて
人を腐らせる事もできるのよ。
私達はその傷をかかえてる。
オマエラがつけた傷を
ワタシタチは背負ってる。
そしてワタシタチは
その傷に染まって
違う誰かに傷をつける。
もう辞めようよ。
こんなことしてなんになるの?
暴力は暴力を生むだけ。
ねえ、そこの神様。
とっとと伝えてください。
あなたが伝えない限り
この連鎖はずっと続いていくのですよ。
貴方からの電話を待つ私はバカ。
きっと貴方からの電話なんて
かかってくるわけないじゃない。
だって『貴方』は私になんて
興味ないもの。
またあとでなんて
嘘の言葉でLINEを終わらせ
貴方はゲームでもしてるんでしょうから。
そんなやつから
電話がかかってくると思う?
バカだね。
電話なんて来るはずないのに。
バカだね。私は。
貴方からの
電話が欲しいのに。