ゆめくらげ
ゆめくらげ
ゆらゆらゆれる ゆめくらげ
ひとの涙を きらめく汗を
ゆっくりためて ためこんで
ゆらゆら空へ のぼってく
輝きながら
光をふりまき
ゆめくらげは きえていく
ゆめの光を まきながら
輝く朝を まちのぞむ
光で街を つつんでく
ゆらゆら ゆらゆら
ゆめくらげ
夏のある日の
ゆめくらげ
いちごソースのドーナツの
穴から街を眺めていたら
チョコソースを顔に塗りたくったような
素顔の見えない君がいた。
同情するなら金をくれ
そんな言葉があるとかないとか
同情してほしい訳じゃない
綺麗事のような言葉はいらない
長々と言葉を連ねても
意味がないならその長文は無駄
慰めの言葉も
本人からすればただの他人の言葉
同情するなら
私に自由を下さい
私が飲み込んでしまいたいのは
口に含んだままのアイスコーヒーでも
溶けかけの飴でもない。
君に言いたかった二文字だよ
星に願いを
あの子に差し伸べた左手
星に願いを
捨て犬を拾った左手
星に願いを
彼のために流した涙
星に願いを
月の数だけ。
行きたくない場所へ行くことに慣れすぎて、
本当に行きたい場所がわからなくなってる。