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wit

君がチッて苛ついて
蹴飛ばした石ころの行方
花が散って実がついて
水溜り滑る花びらの舟
排水溝から覗くピエロ
無視してさっさと家に帰ろ

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おもいあい

あなたに好きだよって言ってもらえる
あなたに想ってもらえる
あなたの特別になれる
そんな未来はくるのかしら
どんなみちを進めばくるのかしら

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解凍されたことばにおはようを注いで、きみはそれをお茶漬けと呼んだね

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夏部屋

そそいだ麦茶ごしに見る
琥珀色の部屋は夏っぺぇ

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シンデレラ・リバティ

きみを乗せた船がもうすぐ
青い港に着く時刻
きみはセイラー 広い海を
夢を追いかけ 泳いでいる

迎えに出られずにごめんね
ガラスの靴 磨いて待っています

日付が変わる頃
魔法が解けるように
あなたを愛していたことさえも
ぼやけてしまうのかしら
シンデレラ… 忘れないで

きみといつか踊ったダンス
今でも胸に感じている
きみはフッカー 長い夜を
細いマストで もがいている

そばにいられずにごめんね
ガラスの靴 片方持っているさ

日付が変わる頃
魔法が解けるように
あなたを愛していたことさえも
ぼやけてしまうのかしら
シンデレラ… そっと抱いて

シンデレラ… 忘れないで

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右手をご覧くださいこちらは世にも珍しい布団の中で引き籠ったままの状態で発掘された人間の化石です

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霧の魔法譚 #4 2/2

最後に一拍置き、気合を溜めてから言い放つ。
「お前らの本気、奴らに見せつけてこい! では出陣!!」

イツキの号令は魔法使いたちを十分に奮い立たせられたようで。
「「「おおーー!!」」」
魔法使いたちの気合の咆哮がブリーフィングルームに反響し――。
「ストップストップーー!」
明らかにこの空気にそぐわない間抜けた声がそれらすべてをかき消した。

思わず片手を振り上げたまま固まってしまうイツキと、口が開いたままやはり固まってしまう魔法使いたち。
見ると先ほどまで誰もいなかった場所に人が立っていた。
真っ青なエプロンドレスに緩くウェーブのかかった金髪。異国情緒というよりはファンタジーからそのまま引っ張り出してきたような恰好で、現実との乖離が甚だしいというか、コスプレかなと疑いたくなる。
目立つ風体の闖入者に、せっかく高揚していた場の空気が行き場を失う。
誰とか何故とか何をとか知りたいことが多すぎて、誰も何も言えず。
しかしいち早く落ち着いたイツキが誰、と訊くより先に。

「あれ、作戦会議ってもしかしてもう終わっちゃった?」

その声の主――大賢者はまたしても間抜けた声で、今度は間抜けたことを言った。
沈黙が再びその場に落ちる。

***
間が空きました。更新です。
場面は変わり、海上から進軍してくるファントムを迎え撃たんとする魔法使い陣営の最終ミーティング。リーダーであるイツキがその最後に仲間を鼓舞し、魔法使いたちの士気は上がり……かけましたが、大賢者の出現により台無しに。

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霧の魔法譚 #4 1/2

とある海岸にて、海上に現れたファントムを迎え撃つために多くの魔法使いたちが準備に追われていた。
ファントムの軍はゆっくりと移動しており、もう間もなくこの岸に到着する。迫る開戦を前に、この場の指揮を任された魔法使い――イツキは最後の作戦確認を終えようとしていた。

「――……ファントムどもが岸に到着する前に遠距離攻撃で数を減らす。到着したら盾役と近接攻撃で遅延させ、回復と休憩をローテしながら戦う。広域魔法を持っている者はそれぞれの部隊の指示に従って発動する。この作戦でいいな」

ブリーフィングに集まっているすべての魔法使いを見渡す。ここにいるのは少なくない間魔法使いとして生きてきた者たちだ。
魔法使いにとって少なくない間を生き抜くというのはとても難しい。魔法の使い方を心得る前に、または魔法自体が弱すぎてファントムに殺されてしまうものが多いからだ。それゆえ大人の魔法使いは少なく、事実この場にいるのも大半が高校生以下の者たちだ。
イツキは魔法使いになって11年目。今年で21歳となる彼はこの中では間違いなく年長である。

今まで生きてこられたのは頼れる仲間と魔法があったからだが、だからこそ絶対に仲間を守ってみせる。
「じゃあ最後に。これから迎え撃つのは海の上からやってくる3万のファントムだ。数十年に一度の災害ってやつだ。初めての俺らにとっては未知の体験、怖くない奴なんかいない。……正直俺だって怖い。だがお前の手の中を見てみろ。そこにはお前の使いたかった魔法の力がある。お前の隣を見てみろ。ここまで生き残った頼れる仲間がいる。
大丈夫。自分の魔法と仲間を信じろ!」

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教えて

君になりたい
僕が笑ったら君はどう思うか
僕と話したらどんな気持ちか
僕の声は君にどう響いてるか
君になったら
君の心がわかる気がして
君になったら
僕は君に恋せずに済むし
君は僕に想われなくて済むから
君の悲しいこと全部僕が抱えられるから
君になりたいよ
僕は

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雨に霞む世界を散歩していたんだ。人はいなくて車だけが通り続けていた。私の傘の色だけ鮮やかすぎた。ポッケのスマホにLINEの着信が入る、無視して、目の前の赤信号に意識を集中させる。淡い光がメガネに潜り込んで、僕はそれに呑み込まれた。青信号が目に刺さって僕は、私は歩く。横断歩道の中心で立ち止まる、車が止まっていじらしく見つめてくる。目に嫌悪の色が混ざって、私は僕はそれを無視して、目が覚めたとき、

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僕がそう決めたからいまから食べるものは朝ごはんになる

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部活

団体戦はチームが一人でも欠けてしまったらそこで、試合終了なんだよ。
最後まで最高の仲間とやるからこそ
勝利という栄光を掴み取ることができるんだ。 さぁみんなが待ってる共に戦おう!