君は博多ちゃんぽんを吹く。
ピコン ポコンと音がする。
君がいたずらっぽく笑うと
僕は幸せに包まれた。
僕は嘘をついた。
君が嫌いだ、と。
本当に嫌いだったかもしれない。
君は僕の持っていないものを
全部持ってる。
そう思ってた。
君の笑い声とちゃんぽんが響くこの路地は
僕たちの嘘を全部吹き消した。
君も僕も
お互いに嘘をついていたんだな。
君は僕に羨ましいと言った。
僕は君に羨ましいと言った。
何も持っていない僕らは
勝手に想像をしていたんだな。
ごめんな。
そう呟いたとき
君は博多ちゃんぽんを2回鳴らした。
ピコン。 パコン。
今日も疲れたな。
部屋を暗くして、窓を開けて、大好きなロックンロールを聴いて、夜風を浴びる。
夜の匂いがする。
きみが横を通り過ぎる
ぼくは気付かないふり
きみが居なくなったら
ぼくはひとみを閉じて
めいっぱい空気を吸う
きみの匂いをあじわう
甘くてやわらかな香水
密かなぼくのたのしみ
ここだけの秘密だよ?
人類は
快晴を
壊して
梅雨は
貴方を
殺して
私は
夏を
待つ
甘かったり、
苦かったり、
酸っぱかったり、
その時その時によって、味が変わって複雑な味がする。
人によって感じる味も違う。
私の恋はどんな味なんだろう。
あなたの恋はどんな味なんだろう。
恋って不思議。