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自転車

夏の夜はあたたかな匂いをしている
たくさんの音と温度がまざりあって
とろりと身体にまとわりつく
その感覚がきらいじゃない

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恋×愛

恋愛なんてくだらない 性欲じゃないか
僕は 自分自身に操られるのはごめんだ
恋愛なんてくだらない 無くてもいいし
無駄な人間関係は 構築したくないんだ
恋愛なんてくだらない 本当くだらない
でも他に なんて表せばいいか知らない
恋愛なんてくだらない 心底ムカついて
だから君がこの感情を 僕から奪ってよ

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空気読み太郎

僕は一人だ。
人間の輪を守るために自分を殺すのには
もう飽きた。
たとえ傷つく言葉を投げかけられようとも
僕はもう僕を殺さない。

写真に写りたくなかったら
写らない。
周りの目を気にせずに言いたい事を言う。


そう決意しても
次の日にはまた空気読み太郎。
僕はいつになったら
この世界を抜け出せるのだろう。

誰か教えてよ。
嗚呼。
もう遅いのかな。

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死んでゆく

蒼く駆けてゆく僕が

白く何者にさえ鮮やかに染まれる僕が

死んでゆく
黄金色の空に3時の鐘が鳴り響く今日

死んでゆく

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Where am I.

色んな俺が
混じりに混じって
ぐっちゃぐちゃになって
結局俺を作っていた
「素」がわからなく始末。
1日、何億もありそうな
謙遜とお世辞と陰口と笑いネタと自己犠牲と自虐
それだけじゃないけど
成し遂げなきゃ行けない事柄を
淡々とこなしていく
だからこの時間になると
ものすごい疲れが俺を襲って
また明日が俺を迎えに来る

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リクエスト募集的な…

いろいろなジャンルの詩を
書いてみたいと思うので、
詩のテーマ、雰囲気、内容
などなど何でもかまわない
のでリクエスト的なものを
誰かくださりませんか?!
一言でもレスくださったら
泣いて喜んじゃいます(笑)
よろしくお願い致します。

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あなたのすがた

全校生徒が集う
暑苦しい体育館

無意識に探した
あなたのすがた

白くてほそい腕
こげ茶の髪の毛

すぐに見つけた
あなたのすがた

嬉しさと苦しさ
どちらが本心?

俯いて目を閉じ
スカートを握る

チェックの柄が
くしゃりと崩れ

ぼくのこころも
くしゃくしゃり

嬉しさと苦しさ
どちらも本心?

わからないけど
ぼくは顔を上げ

また探している
あなたのすがた

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ごめん

今宵その3文字は
俺のこころにささった
6年間の想いは
硝子細工のように

伝えれてよかったなんて

ほんとは落ち込む自分を
隠したいだけ

でも、それでも僕は
君を愛し続けよう

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1人で涙を流したあの夜
僕は長い長い夢の中にいた
僕の思うがままに動く世界で
これから何をしてみようか

いつか憧れた月の上も
いつか歩いたあの道も
どこへでも行ける素敵な世界

でもそこに君はいなかった
君の顔を思い浮かべても
君が現れることはなかったんだ
いくら素敵なこの世界も
君がいなきゃ意味がないんだよ

暗いニュースにうんざりしたあの夜
僕は長い長い夢の中にいた
僕の思うがままに動く世界で
これから何をしてみようか

物語に出てきたペガサスにも
はるか昔の恐竜にも
何にでも会える素敵な世界

でもそこに君はいなかった
君の顔を思い浮かべても
君が現れることはなかったんだ
いくら素敵なこの世界でも
君がいなきゃ意味がないんだよ

あーあ、現実は怖い。苦しい。辛い。
ずっと夢の中にいたいな
でも僕は君に会いたい
君に会えるならどこへでも行こう
今から頬をつねって現実の世界へ
君に会いに行くために

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霧の魔法譚 #5

「申し訳ない! この通り!」

転移魔法のタイミングが完璧すぎたせいでみんなの気合を根こそぎ刈り取った大賢者は、今はもう解散してイツキしか残っていないブリーフィングルームで平謝りしていた。
「大賢者の存在自体が全力で謝罪から誠意というものを奪っていってる気がする」
「ごめんって! いやこの格好については謝るつもりはないけども!」
「はぁ……、もういいっすよ。それよりこんな時に何の用ですか」
大賢者の中身のない謝罪は適当にぶった切っておいて本題に移る。
「なんだか謝罪を適当に受け流されたような気がするが……。まあ確かに時間を無駄にするわけにはいかないからな。それで今回はイツキに素晴らしい提案をしにやってきた」
「なんすか、それ」
「聞いて驚け、“空の旅”のご案内だ」
「……」
「…………」
「話したいことはそれだけですか? それじゃ僕はいろいろ確認することがあるのでこれで」
イツキが話は終わりとばかりに踵を返す。
「いやいやちょっと待ってくれ! 比喩! ジョーク! 空の旅はほら、あの、例え話だから!」
「ッ」
「舌打ちした!?」
「ふざけた言い回しすっからでしょうが!!」
「大賢者様、出立はまだですか?」
イツキが本気でイラつき始めたその時、大賢者の影から進み出てくる者がいた。
雪のような白い髪に藍色の着物。下駄をカランコロンと鳴らして大賢者の横に並び立つ。
「ちょっとふざけすぎたらイツキが怒っちゃって」
「あら大賢者様。人をからかうのもよろしいのですが、そろそろ話をお決めになられて?」
「うーん正論」
ごめんねと女の子に言うと、イツキのほうに向きなおった。

「すまないイツキ、少し手伝ってほしいことがある」

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数日空きまして投稿です。
最近ばっちり期末に差し掛かってまして更新だいぶ遅いですが、しっかり完結させるのが誠意かなと思うので頑張ります。

イツキ相手にふざけて怒らせてしまった大賢者ですが、気を取り直してお手伝いを頼みます。