かわいいという名の呪いを背負って
麻痺して麻痺して今日も行く
せきどめシロップイチゴ味纏い
傷をごまかすあたしの痛みが
コンサータの感触知ることなさげな
そんなあんたには理解できまい
本気じゃないなら
こんなに哀しくならないし
本気じゃないなら
こんなに誰かに妬かないし
本気じゃないなら
こんなに夢に登場しないし
本気じゃないなら
こんなに諦めわるくないし
本気じゃないなら
こんなに涙はこぼれないし
本気じゃないかい
こんなに君が好きなんだよ
わかってくれよ
暗がりの海辺にふたり
きみのすぐ傍に屈んだ
蠟燭がゆらゆら揺れる
きみの横顔がやさしい
よーいどんのかけごえ
きみのはしゃいだ笑顔
ぽとりと落ちた火の雫
きみの表情がくもった
もう一回勝負しようか
きみと繰り返す夏の夜