変わっていく
世界はめまぐるしく
季節はどんどん
あのバンドは あの番組は あの気持ちは
変わらずに
キミの目だけがつよく残る
アイツの言葉だけがじりじりと心を妬く
狼煙はまだ上がっている
明日はやってくる
昨日はやってこない
誰も気づけない
部活のあとの汗
嘘をついたときの汗
お風呂あがりの汗
悪い夢をみたときの汗
昨日飲んだタピオカミルクティーは
どの場面で頬を流れたのか
線香花火が手元に咲いた。
例えばこの綺麗な華を触ってしまったら
火傷するのだろうけれど
無性に触りたくなった。
落ちないでと
そう思ったときには火は消えて
茶色へと落ちていく。
こんな線香花火のように
『ぱちぱち』できたらいいのにな。
私のことを何も包み隠さず全て教えろだって?
そりゃああんた、ちょいと傲慢が過ぎるんじゃない?
それにほら、裏ならいつも見せているでしょう?
夜の空は暗くて怖くて昼間とはまるで違う顔を
見せる。だけど昨日の夜の顔は少しだけ寂しそうな
顔をしていた…
自分が生きている世界なんてつまらないと
小さな世界にしか興味を示さずにいると
大きな世界の中で起こっている一瞬の感動を
見逃す。そんな事を考えた8月18日
社会の歯車として70年。与えられた事のみを覚え
やり続け機能がほとんどしなくなり
老朽化し用済みになった結果。
最後には赤ん坊の様に何も残らなかった
あゝ蒼い空にグラスかざして、
輝く夏のフロートにしたいわ、
あゝはやくたべてよ、あなた、
入道雲のソフトが溶ける前に。
ヒラヒラ
落ちてゆく
それはゆったりと景色を切り裂き
ゆっくりと地に着く
その数は無数に
終わりを告げる証である
今日も
景色を裂き
地に着く
さあ お茶でもどうぞ
貴方がここに来た理由があるはずです。
何を落としたのですか?
何を無くしたのですか?
この靴ですか?
この傘ですか?
それとも愛ですか?