いつも通りにいつも通りじゃない日々
退屈だけど大切な時間
逃げ去りたい現況
憔悴した顔を意図的に見せた
でもどうにもならなかった
でも笑って強がった
近くて遠い救いの糸
その日が来るまで待つ
その繰り返しだ
夢を見た
それはとても短いなんでもない夢で
どんな物か覚えて居ない
何もない白い世界
そこに今にも壊れそうな木の椅子に座る小さな男の子
小学生くらいかな
その子はとても僕にそっくり
1人で椅子に座ってボロボロになって怒るでもない泣くでもないただ時間を回転させる
常に彼は時間の主導権を誰かに流し続けている
いずれ崩れ去るいつかを待ちながら
息を止めて。水の中
何もきこえない
ダンスフロアーの
底に吸い込まれてゆくわ
熱帯魚のギャラリーが
拍手しているの
最後のナンバーは
あなたに教わったジルバを
ソーダの泡は弾けないで...
苦しい夏は終わらないで...
あなたは陸へ帰らないで...
目蓋とじて。腕の中
何もわからない
あなたの鼓動だけ
私をエスコートするの
「いいえ、私は幸せよ」
小さく頷いて
もうすぐ曲が終る
珊瑚礁のレースが揺れる
ソーダの泡は弾けないで...
苦しい夏は終わらないで...
あなたは陸へ帰らないで...
いっそ二人で泡になって...
息苦しさもすべて忘れて...
死ぬまで一緒に踊りたい...
ソーダの泡は弾けないで...
苦しい夏は終わらないで...
あなたは秋にならないで...