同じクラスで、部活で、学校で
君の隣に いさせてください。
今言われて苦しい言の葉なら
今はそっと中に仕舞っておいて
また欲しい時に出してくればいいよ
「頑張れ」がきみを貶めるための
言葉じゃないけどさ
でもやっぱ辛いよ 言わないでよって
思ったりする
君に伝えたかった想いも全部
とりあえずポケットに押しこんで
気ままに夜を歩こうか
金木犀のこんにちはが香ったら
お気に入りのパーカーに腕をとおす
お腹のポケットは四次元で
洗濯機にかけた映画の半券が
あいつとの思い出ごと丸まってら
果てしなく続く、長い線路。
その線路の上に、黒衣の男が一人。
その男はかつて、黒金の巨体を持ち、
大戦の動乱の中、蒸気を吐き、喘ぎながら、
懸命に各地を駆け回った。
そしてその姿は、戦争で疲弊仕切った人々を勇気付け、再び立ち上がる気力を与えた。
力強く駆け回る彼を、
人々は『英雄』と呼び、彼を称えた
…だが、もう彼には自分で走るほどの力も、残っていなかった。
やがて彼は動けなくなり、用済みとなり、
人々に忘れ去られていった…
残された僅かな時間。
彼は黒金の身体を捨て、今の姿になる事を選んだ。
今や彼の勇姿を知る者は、
もう数える程しかいないだろう。
だがそれでもいい。
それで構わない。
この短い時間を静かに過ごせるのならば、
自分はなんだって構わない。
…だが、一つ。一つだけ願いが叶うのならば…
…もう一度、この大地を、自分の足で駆け回りたかった…
そう呟くや否や、
黒金の英雄は、優しい光に包まれて、
英雄と呼ばれたあの頃のように、
旅立っていった……。
世界がいきなり変わったとしても、
僕は元から自分の世界で生きてきたから、
あんまり影響ないと思うんだよね。
つまりさ、
孤独はそんなに悪くもないってこと。
自由に買い物も、勉強も、遊びも出来て、
何も制限されない生活。
たまに友達と戯れて束縛されて、
束縛に飽きれば戻れば良い。
大体友達って、元は赤の他人なんだし。
別に今、君が一人ぼっちだったとして、
将来一人ぼっちとも限らない。
一人ぼっちでないとは言い切れないけどね。
だから僕は、これからも一人で良いんだよ。
君は、どうする?