悩んでても
苦しくても
幸せでも
貴方と見る月は
こんなに綺麗です
ありがとう
私に青春をくれて
これからもよろしくね
「もう!またすぐ女の子に騙されて!!」
「ぐすん………」
「君が悪いんだよ〜!!」
「だってぇ〜」
「だってもかももしかもない!!!」
「…………どういうことだよぉぉぉう」
「とにかく!!女の子にはもう騙されないこと!!」
「ぐすん………」
「わかった!?」
「はい………」
「君は優しすぎるんだよ。」
私は彼にそう投げかけて、歩き出した。
私と彼は付き合ってないし、こんな説教なんてしなくても良かった。
ただ彼はゴキブリホイホイのように、駄目な女を引きつけた。
彼は優しくて誰でも信じてしまうから。
「じゃあ、私はこっちだから。」
「うん、ありがとぉ。」
「変な女の子に騙されるんじゃないよ?」
私は彼に背を向けて歩き出したが、彼が心配でならなかった。
この風景は何度目だろうか……。
明日になれば新しい女の子に騙されている気がする………。
はぁ。
ため息をつきながら、綺麗な月を眺め、
「今日は月が綺麗ですね。」
そうつぶやいた。
「GHQって何の略だっけ?」
「Go Home Quickly(さっさと帰れ)」
「じゃあDNAは?」
「Dream Nearly Acid(酸みたいな夢)」
「SOLって何だっけ?」
「Shortage Of Lough(笑いが足りねえ)」
「………、絶対違うよな?」
「何故バレたし」
「何故バレないと思ったし」
「行けると思ったんだが」
「DNAから雑過ぎるだろう」
いつか君への恋心を
そんな時もあったね、と
笑える日が来るのだろうか
いつかこの胸の痛みを
あれ、どこ行った、と
探せる日が来るのだろうか
いつか君への想いより
もっと想いを募らせてしまう
そんな相手が現れる日が来るのだろうか
分からないけれど
来て欲しくないけれど
その日が来る迄は
私はきっと君が好きだ
大人になると、
きっと今のことは忘れちゃう
今大事にしてる気持ちも
きっと忘れていっちゃう
自分の正義さえ見失うと
なんのために生きていくのか
分からなくなる
そうして赤い糸を探し始めたのをみて、腑に落ちる。こうやってあげることを知っていたから、あのとき一瞬止まって、捨てずに、お菓子の空き缶に入れておいたのね、私は。謎解きよりも面白いこと見つけちゃったかも。人生って。
風が強くて寝れない夜。
明日が当たり前に来ることですら奇跡なのかもしれないと思って、少し怖くなって寝れなくなる夜。明日の朝、ちゃんと私は目覚めるのかなって。そんなこと考えてる自分にも少しばかり恐怖を感じる。
それでも、寝なきゃ。明日、授業中に寝ちゃうから。
夜ってこんなにももったいないと思うものかな。
それと、寝ることって怖かったっけ。