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未タイトル

「もう!またすぐ女の子に騙されて!!」
「ぐすん………」
「君が悪いんだよ〜!!」
「だってぇ〜」
「だってもかももしかもない!!!」
「…………どういうことだよぉぉぉう」
「とにかく!!女の子にはもう騙されないこと!!」
「ぐすん………」
「わかった!?」
「はい………」
「君は優しすぎるんだよ。」
私は彼にそう投げかけて、歩き出した。
私と彼は付き合ってないし、こんな説教なんてしなくても良かった。
ただ彼はゴキブリホイホイのように、駄目な女を引きつけた。
彼は優しくて誰でも信じてしまうから。
「じゃあ、私はこっちだから。」
「うん、ありがとぉ。」
「変な女の子に騙されるんじゃないよ?」
私は彼に背を向けて歩き出したが、彼が心配でならなかった。
この風景は何度目だろうか……。
明日になれば新しい女の子に騙されている気がする………。
はぁ。
ため息をつきながら、綺麗な月を眺め、
「今日は月が綺麗ですね。」
そうつぶやいた。

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