月並みだけどさ 生きていてよ
生きてる価値のない人なんていないよ
だって僕が生きている
幸せ溢れていたことを忘れないでね
空が澄んでいたこと おひさまがあたたかかったこと きみの大好きな漫画の新刊が出ていたこと なんだって幸せだよ
きみに幸あれ、遠くからでも願うよ
四角い光る画面の中で
人は心の住処を探し、
誰かに認められる時間を生きる
四角い光る画面の中で
人は善悪の溝を睨み、
真実を捨て欲を選ぶ
四角い光る画面の中で
人は尊さも醜さも全て知り、
その度に、自分の無力さを思い知る
四角い光る画面の中で
私は現実との狭間に立ち、
逃げては戻りを繰り返す
四角い光る画面の中で。
今、あなたの後ろにいるの。
僕は今、壁に背中をつけてるんだが?
え?それが?私はあなたの後ろにいるの。
だからー、物理的に不可能なんだって。
分からない奴ねー。私は今、あなたの、後ろに、いるの!
その瞬間、壁からボコン、という音を立てて腕が生えてきた。やっと理解した。なるほど確かに、後ろにいたわけだ。とてつもない力技ではあったけど。
あいさつはしっかりしましょう
うそはついてはいけません
わるいことをしたらあやまりましょう
ありがとうはきちんとつたえましょう
おともだちとなかよくしましょう
…あぁ、何一つ守れてないや
世界にさよならを言う勇気は
僕には無いので
一緒にほんの少しだけ
逃げませんか
とりあえず、
今日とか 明日とか。
とりあえず、生きよう とか。
とりあえず、
昨日とか 今日とか。
とりあえず、歩こう とか。
とりあえず、おつかれ。
こんにちわ。私、メリー。
みんなから、「メリーさん」って言われているの。
私の書き込みを読んでくれてありがとう!
え?どうしてわかるかって?
それはね、あなたの近くにいるから。
え?どこにいるかって?
ウフフ。それはね。
ーあなたの後ろ。
ああ、
今日もまたダメだった。
寝坊した。
会社に遅刻した。
たくさんミスをした。
上司に怒られた。
そう数える度、
私の嫌悪感は増していく。
嗚呼、
いっそこのまま
この気持ちごと沈んでいきたい。
暗がりの空にそう呟く。
生きる希望なんて見つからない。
この世界に未練はない。
だから、
「来世はもっと、幸せになりたいな。」
そう言って私は、
暗闇の空に羽ばたいた。