今、あなたの後ろにいるの。 僕は今、壁に背中をつけてるんだが? え?それが?私はあなたの後ろにいるの。 だからー、物理的に不可能なんだって。 分からない奴ねー。私は今、あなたの、後ろに、いるの! その瞬間、壁からボコン、という音を立てて腕が生えてきた。やっと理解した。なるほど確かに、後ろにいたわけだ。とてつもない力技ではあったけど。