あなたの「ありがとう」だけで
生きがいを見出せるくらいには
わたし単純な人間なのだけれど
それでもいいよねと思い始めた
夕方五時半にあなたに伝えたい
「ありがとう」の気持ち届けよ
あなたは言ったわ
「僕と君は赤い糸で繋がってなかった。
運命じゃなかったんだよ。」
最後までロマンチックでポエミーね
馬鹿みたいな駄作で嗤っちゃう
あなどらないで
わたしはわたしの運命のひとが誰かくらい
自分でちゃんとわかってる
男に「こうだよ」って言われて
「ああそうなのね」って信じこむほど
か弱くて可愛い女じゃないわ
わたしの運命のひとはあなた
だけどあなたの運命のひとはわたしじゃなかった
それだけ
そう、それだけね
こんな結末思ってもなかった
一方通行の赤い糸
わたしの小指からもう溶けたわ
さよならって言えたから
未練たらたらも消えてった
わたしはわたしの世界をゆくわ
あなたはただの通行人
この世界に招き入れるひとを見つけなくちゃ
別に運命のひとはひとりじゃないんだし
そうでしょ?