あけすけな嘘で君の朝を盗んで
銀色カマキリの間、僕らゆこう
駅の数だけ離れてく「いつも」から
君の涙を取り戻しにきたんだよ
なぜいつもこう空回り
そして何万回目の憤り
急がば回れじゃ埒あかねぇ
二進も三進も行かない
世の条理?
もう飽き飽きしてたまんねぇ
道端に転がる空き缶
高架下の抜け殻たち
そんなヤツらを啄む
カラスは誰だ?
ん?
ねぇ ここは何処?
分からないよ
こっちが聞きたいよ
ねぇ もう何なの?
あーそうだ
なぜいつもこう生き辛い
⚪︎とか×を付けてさ
アンタらが決めんなよ
Ah
And we're going to fall.
But still, we whispering love next door.
I've forgotten my dream about yesterday.
Then what about you?
いつものように蹴飛ばされ
そしてまた蹴られ殴られの暴行
時は金なりとか言うならさ
僕らは今日で何億円?何兆円?
劣等や焦燥や葛藤もさ
全て自作自演じゃつまんねぇ
空になった貯金箱
くずかごの生ゴミ
ヤツらに噛み付いたのは
どこの野良犬だ?
え?
なぁ 苦しくないかい?
そりゃ苦しいよ
吐きたくなるよ
なぁ ラクになりたくないかい?
へーそうかい
そりゃ甘い蜜吸ってたい
悪とか正義とか決めてさ
何様だ、アンタ?
Ah
And we're going to fall.
But still, we whispering love next door.
I've forgotten my dream about yesterday.
Then what about you?
僕ら
割れ切ったこの世界の
隣で抱き合って愛を誓う
たゆたう世界はそのまんま
意味がなくたってさ
この世界を愛と呼ぶでしょ?
手を取り合っていたいでしょ?
いくら移り変わろうと
不思議なくらいに
忙しく世界は変わって
夢見た少女も大人になった
手のひらに手を重ね
仲良くしましょと笑ったんだ
僕ら
ボコンッ
鈍い音がした
液晶に落としていた瞳は前を向く
震えた
寒いからとか
そんな単純なものではなく
何と言えばよいか
とにかく
心が、震えた
ドクンッ
いつもより速く脈打つ
呼吸が荒くなる
みるみる青くなる
何にもしていないのに
本当に
何にもできないくせに
ピーポーピーポー
その音で我に返った
ホッとした自分が憎たらしい
自転車に再び跨った
何事もなかったように
本当に
知らないふうな顔して
ゴメンナサイ
誰に向けてかわからぬ謝罪
ただただ
ただただ
見知らぬ人の無事を祈るばかり
あの謝罪はきっと
自分を正当化するためだけの
弱い人間の防御策