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季節はずれの夜

ストックしてた夏の夜を
左ポケットからとりだした
君にはちょっと暑苦しかったようだ
ならばと、右ポケットから春の陽気を
眠くなったから帰るって
都会の夜は冷えるね、母さん

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視点

少しだけ丸まった背中
椅子の背にはもこもこ
肩のあたりでブラウン
たまに束ねて結わえて
液晶の中にはおしごと
まんまるのマグカップ
カラフルテープ並べて
おひざはぬくぬく毛布
たまに横顔きらきらり
このちいさな世界だけ
わたしが知ってる貴女
つまりはそうゆうこと

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ねえ、神様
どうかこの願いを叶えてください
僕のこの命が尽きる時は
長年連れ添ったあの人と同時がいいのです
病室は嫌だから家のベッドがいいんです
1つのベッドに2つの枕
僕たちはベッドに寝転んで
手を重ね指を絡ませて
明日の朝ごはんどうしようかなんて
話して眠りにつきたいのです

僕は重度の寂しがり屋なんです
寂しいと死んでしまうような
僕はウサギじゃないけれど
ニンジンはどっちかというと嫌いだけど

だから何も用がなくたってさ
ねぇって君を呼びたくなるの
ずっと君の名前を口ずさんでいたいの
君が気づいて振り向いたら
別に用はないよって言って
抱きしめてあげたいんです

君がいない暇すぎる休日も
君がいると忙しくなった
忙しいって言ったって
日が明けてから暮れるまで
僕の家でイチャイチャするだけだけど
そんなものでさえ僕らは
カレンダーに忘れず書き込んでしまうんです
しっぽをパタパタと揺らせて
まだかまだかと待っているのです

待たせないでよ、寂しいんだ
君じゃなけりゃ寂しくないけど
君が来ると思うと余計に
泣きたいほど寂しくなるのです

だから何も用がなくたってさ
君と駅前で待ち合わせしたいんだ
ずっと君のそばに居ていたいの
君が寂しいと言ったなら
明日が来るまで、日が登るまで
手を繋いで一緒に居よう 

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悔しいくらいに

なにをしてても格好いい君に
この世界で見つけて貰えたこと
私は誇りに思っています

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支配

時間割が月曜の私たちだけ過去を生きてる