私は、物を言うにはなんと弱い存在なのでしょうね。 目はあなたを向き、肺は思うように膨らまず、口から零れた言葉は手のひらに落ち、それを見て後悔してしまうほどに。諦めてしまうほどに。 呟いた声量じゃ何一つ届かなくて、宛名のない言い訳があなたの横を通り過ぎてゆく。