あんたがったどっこさひごさって
無邪気にやってるあたしかわいいでしょって
思ってんでしょ、全然可愛くないよって
それに気づく君が一番かわいいよ
「嬉しいけど、ごめんね」
最低限の傷で済むようにと
君の気遣いが余計に痛いよ
剥き出しの心によく刺さる
あーもうこれでも喰らえッ
愛情に飢えても知らないぞ
みんなまとめて幸せの元へ
すくいあげてくれれば良いのに
苦しみもがくのは私だけ
それでいいのに。
大丈夫
私は 私は悪いから
傷つけたから 傷つかなきゃ。
廊下を歩いていると、前の方に先生がいたので駆け出す。
「先生!」
『あぁ。』
そう言うと先生は振り返り、ニコッと笑う。
「あれ?先生、その足どうしたの?」
『えっ?』
「そこ。いつ怪我したの?」
『……薬学の研究をしていたとき…か?』
「え?そんなに血、出てズボンも破れてるのに気付かなかったの?」
『…あぁ。』
「もう、しょうがないな〜。こっち来て。先生の部屋行くよ!」
私は先生の手を引き、部屋へ連行する。
『気にし始めたら、なんか痛くなって来た。』
「先生バカだなぁ〜、もう!早く行くよ!」
部屋につくと私は、救急箱を探した。
「先生、薬学するのはいいけど、もうちょっと道具片付けてよね!よくわからないものが多すぎる!!」
『だが、こっちでも使うものばかりだぞ。理科の授業で使った事あるだろう?』
「あるよ。ビーカーに…メスシリンダー?」
『それは試験管だ。』
「今それはいいから!」
『いや、君が言ったのだろう(笑)?』
「確かにそうだけど(笑)。ほら、救急箱あったよ。」
『ありがとう。』
「ほらほら、座って!」
『仰せのままに(笑)。』
「よろしい(笑)!」
私は先生の手当をする。
「先生は時々、集中すると周りが見えなくなるから気をつけないとね!」
『そうだな。熱中しすぎないように気をつけるよ。』
「まぁそういうおっちょこちょい?な先生が好きなんだけどね(笑)。」
『いじってるだろ?』
「いじってないよ(笑)!」
私は最期の仕上げに包帯を結ぶ。
「ほら、できた!!」
『命拾いしたな(笑)。ありがとう。』
「先生、大袈裟だから(笑)!」
私は救急箱を戻しながら言った。
「あっ。その代わり、指切りげんまんしよ?」
先生は小指を立てて私の前に差し出す。
「先生は無茶な事をしない!指切りげんまん嘘ついたら……。高級チョコレート奢らせる!指切った!」
『それは守らないとな(笑)。』
「楽しみにしてるからね(笑)。」
指切りをしたあと、少しの間笑っていた。
そして私は先生の部屋で、またキレイな魔法の薬学を見せてもらった。
海をゆらゆらと漂っている
人形が美しいだなんて
戯言を言い始めたのは
一体どこの 誰なんでしょうね
波に飲まれ
青に呑まれ
もがいて もがいて もがいて
目を閉じて思い描く
顔も名前も知らない人の
涙の青は
後悔を叫ぶ青
無駄にはしない
忘れられない
奪われた無数の未来への道
代わりにはなれないかもしれないけど
伝え唄の向こうで 喪失を繰り返さないように
作詞中です
もう 口付けずとも
わかってちょうだいよ
これ以上ないってアナタから
異常ってものが欲しいの
濃やかな雪が
降っていたら どんなに
よかったでしょうね
あぁ わかってるわかってるから
あえては言わないで